2022年11月26日放送の番組「OSO(オソ)18~ある”怪物ヒグマ”の記録」では、北海道に出没したヒグマの恐ろしい記録でしたね!
4年間も被害が出続けているのに、目撃情報が全く無い「OSO18」というヒグマ。
2023年6月24日に、北海道・釧路管内標茶町で乳牛1頭が死亡、DNA鑑定の結果「オソ18」の被害とわかりました。
そして、2023年7月30日に釧路町でハンターによって駆除されたヒグマが、DNA鑑定によってOSO18だったと報道がありました。
「熊」というと可愛らしテディベアを連想してしまうかも?ですが、実際の野生の「熊」は全く別物。
ではこの「OSO18」とは一体どんな熊なのか気になりませんか?
そこで、この番組で取り上げられた「OSO18」について大調査!
「OSO18の意味は?」「OSO18の現在は?」などの疑問にもお答えしますよ!
【NHKスペシャル】「OSO18」(オソ)ってどんな熊?
OSO18ってどんな熊?
OSO18は熊はクマでも「ヒグマ」です。
- 日本では北海道のみに生息
- 日本国内で最大の動物
- 雑食性。その季節の大量に採れる植物を主に食べ、無ければ死んだエゾシカも食べる
- 孤独性の強い性質
- 特に人間を避け警戒心が強い
- 山地の森林や沢地、沼湿地、山岳地を好む
OSO18は「普通のヒグマとは違う」らしく、狂暴で超巨大と言われています。
それは普通のヒグマなら余程食べものに困らないと襲わない乳牛を、66頭も襲撃しているからだそう。怖
そして罠にかからない賢さや200㎏の牛を背中から真っ二つに割ったなどの情報もあるからです。
この「OSO18」というヒグマはどんな怪物なのか気になりますよね!
【NHKスペシャル】「OSO18」(オソ18)の名前の由来や意味は?
「OSO18」の名前の由来や意味は?
そのヒグマの「OSO18」(オソジュウハチ)という呼び名はコードネーム。
この名前の由来は、最初の被害現場が北海道の川上郡標茶町オソツベツで、18㎝の足跡が残されていたことからだそう。
地名と足跡のサイズを合体させた名前だったようです。
「OSO18」なんて、ちょっとかっこいい識別名かと思いきや全然違いました。汗
ではこの「OSO18」の大きさや現在が気になりますよね!
北海道の「オソ18」という怪物ヒグマの大きさは?
「オソ18」大きさは?
2019年に被害が報告されてから、一度も生で目撃されていない「OSO18」。
2022年11月に「OSO18捕獲対応推進本部会議」が開かれ、専門家が痕跡や監視カメラの情報から大きさなどを分析しました。
【OSO18】
- オスのヒグマ
- 10歳前後
- 体長は2メートル前後
- 推定体重は230㎏から320㎏(季節で変動)
- 前足の幅は16㎝から17㎝程度
- 頭部は金色で胴体は黒褐色
- 左後ろ足に2本のキズがある
今までは「400㎏の超巨大ヒグマ」と報じられていたようですが、最新の分析から普通のオスのヒグマの大きさと変わらないことが分りました。
「超巨大ヒグマ」だと言われていた理由には
- 今までに乳牛を65頭も襲った普通では考えられない破壊力
- 200㎏ある乳牛の背骨を真っ二つにされた死体の発見
- 大型の乳牛を引きずり回した痕跡
- 傷つけることが目的なのか、牛を襲ってもあまり食べていない
- OSO18の生の目撃情報が4年間全く無い
- 沢や川の中、橋の下などを通路にしているのか、移動の痕跡がない
- 夜間、猟銃使用が禁止されている時間帯での襲撃
- 恐怖心からくる人々の思い込み
などもあったかも知れないということでした。
酪農家の大切な乳牛が残忍な殺され方をしたら、「怪物だ!」と想像しても不思議ではないでしょう。
普通のヒグマの大きさと変わらないなど事実が解明されて来た今、OSO18はどこにいるのでしょうか?
「OSO18」は北海道標茶町のどこに出没している?最新情報は?
【※OSO18が監視カメラに映った貴重な2枚のうちの1枚】
OSO18の出没場所はどこ?
OSO18の最初の出没場所は、北海道の東部の標茶町オソツベツ。
【OSO18の出没場所】
- 2019年7月16日 標茶町オソツベツ
- 2019年8月 標茶町久著呂・上茶安別
- 2019年8月 標茶町茶安別
- 2020年 詳細不明 牛5頭被害
- 2021年7月 厚岸町セタニウシ
- 2021年7月 厚岸町片無去
- 2021年8月 厚岸町セタニウシ
- 2021年8月 厚岸町大別
- 2022年7月 標茶町阿歴内
- 2022年7月 標茶町茶安別
- 2022年7月 標茶町阿歴内
- 2022年8月 標茶町茶安別
- 2022年8月 厚岸町上尾幌
この場所はもちろん酪農家の乳牛の被害場所でもあります。
2019年から標茶町の阿歴内や茶安別に始まり、2021年には厚岸町へ広がりました。
その範囲は直径約30㎞。被害酪農家はこれまで35軒にまで及ぶそうです。
近所の住民や酪農家の方々の不安と恐怖を思うと、早く何とかして欲しいことでしょう。
OSO18の最新情報は?
OSO18の特別対策班は、最近OSO18の行動エリアや行動特性を見極めたようです。
そして2022年内中に捕獲作戦を行うことになりました。
年内に作戦実行する理由としては
- トラップでOSO18の体毛採取に成功し、行動エリアが判明
- 被害現場の牧場をぐるぐる回る特有の行動が分った
- 積雪時期は雪に足跡が残り、追跡しやすい
- ヒグマは12月に冬眠に入る前に食いだめする
ということですから、ようやく4年の歳月を掛けて「人間の知恵」と「OSO18」との真っ向勝負の時が来たようです。
標茶町の会議では「OSO18にあと一歩のところまで迫っている」と確信、今が年内捕獲の最後のチャンスだと考えているそう。
乳牛にこれ以上被害が及ばないように、そして人間にも被害が出てからでは遅いので作戦の成功を祈るばかりですね!
追記! OSO18のカラー画像が公開!2023年7月19日
今年になってOSO18の犠牲になった乳牛が66頭目になり、ついにカラー画像の撮影に成功したそうです。
ようやく!念願のOSO18の全容が見えて、捜査が前進したことはよかったのではないでしょうか。
人間とオソ18との知恵比べは、今年に入って人間が逆転したと言っても言い過ぎではないと思います。
6月25日午前6時ごろ、標茶町の町有林で撮影されたという5枚のカラー画像…立ち上がって背中を木にこすりつけたり、四つん這いで歩いたりするクマの姿が撮影されています。
引用元:yahoo!ニュース
もちろん最終目的は「捕獲」ですが、今まで姿が見えない熊を追っていた状態だったのも事実。
これからまた、進展に期待が持てると思いました。
2023年7月30日、ついにOSO18が駆除されました!
そしてなんと!北海道標茶町や厚岸町の酪農家の方たち悲願のOSO18駆除が成功したそうです。
釧路市によると、7月30日午前5時ごろ、釧路町でハンターが1頭のヒグマを駆除した。
ヒグマの体長は2m10cm。その後、体の毛をDNA鑑定したところ、OSO18と特定された。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec8b4077d928e5d81d7dcf1907f4ce88a3ba3c6
鹿のハンターがあっさり撃ったという、なんとも拍子抜けな事実に、4年間OSO18を追っていた方たちは驚きを隠せなかったそう。
OSO18が駆除されて、分かったことがありました。
釧路総合振興局の会見では、「前脚の幅が20cm」と発表。
OSO18は痩せていて、手脚に皮膚病を患っていたということだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec8b4077d928e5d81d7dcf1907f4ce88a3ba3c6
【OSO18の実際のサイズ】
- 体長:2メートル10センチ
- 体重:推定330キロ
- 足のサイズ:20センチ
他にもあっさり駆除された意外な理由が判明しました。
オソを倒したとき、その顔には2箇所の傷があったと聞いた。
そこから菌が入ってなんらかの病気になり、弱ってたんじゃないか。
でなければ朝5時に牧草地で横たわってるなんてことはない。
おそらく繁殖期に別のクマと喧嘩してつけられた傷でしょう。
まとめると以下の様です。
【OSO18が駆除された時の様子】
- 手足に皮膚病を患っていた
- 顔に二か所の傷を負っていた
- 痩せていた
- 朝5時に牧草地で横たわっていた
つまり体調が悪く、「忍者熊」と言われていた時なら決してしなかった行動から考えて、かなり弱っていたという事でしょう。
OSO18を倒す次世代のヒグマが、新たに乳牛や人に危害を加えず、自分たちのテリトリーで生活してくれることを祈るしかありません。
まとめ【NHKスペシャル】「OSO18」の大きさは普通。オソツベツなどに出没
今回は、2022年11月26日放送の番組「OSO18~ある”怪物ヒグマ”の記録」で特集されたOSO18の大きさや出没場所などの情報をお届けしました。
- 「OSO18」とはオソツベツの地名と、足跡の18㎝のサイズから付けたコードネーム
- 体長2m程、体重230~320㎏前後と普通サイズだった
- 出没場所は、標茶町オソツベツから厚岸町セタニウシなど
- 2022年中に捕獲作戦に挑戦予定
情報では、野生動物の駆除や捕獲に関して賛否もあるようです。
酪農家の財産である乳牛と人命が、OSO18の被害に合わないよう願わずにはいられません。
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