2023年1月からスタートした金曜ドラマ「100万回言えばよかった」が高視聴率ですね!
主演の井上真央さんが、ファンタジーなのにリアル感ある普通の女子っぽい演技で好感が持てます。
そんな中、最終回が終わりましたが、毎回のように有名な絵本「100万回生きたねこ」が登場してきましたよね。
この絵本がタイトルの意味や話の展開、結末に何か関係あるのか気になりませんか?
そこで、「100万回言えばよかった」と「100万回生きたねこ」の関係性について探ってみました。
「100万回生きたねこの絵本はどんな話?」「絵本とドラマは関係ある?」などの疑問についても考えていきたいと思います。
[100万回言えば良かった]と[100万回生きたねこ]のつながりは?
1月からスタートしたドラマ「100万回言えばよかった」のミステリーが、どんな展開になるか毎回話題になっていましたよね!
SNSでは、ドラマで何回か登場している「100万回生きたねこ」の絵本についても推測が飛び交っていたようです。
やはり、どちらのタイトルにも「100万回」が付いているので、何か関係があるのでは?と思う方が多い様です。
ではまず、絵本「100万回生きたねこ」は、どんなストーリーなのでしょうか?
ロングセラーの名作[100万回生きたねこ]は、どんな絵本?
「100万回生きたねこ」について、簡単にご説明します。
【100万回生きたねこ】
- 著者(作・絵):佐野洋子
- 出版社:講談社
- 発売日:1977・10・19
- 価格:¥1,650
【あらすじ】
100万年もしんで、100万回も生き返るトラ猫がいました。100万人の飼い主がその立派なトラ猫を可愛がりました。
100万人の飼い主はその猫がしんだ時、全員泣きました。でもその猫は一度も泣きませんでした。
ある時、トラ猫は初めて野良猫に生まれ変わりました。そして美しい白猫との出会いをきっかけにトラ猫に転機が訪れます。
トラ猫は白猫と子供たちととても幸せな猫生を過ごしました。
そして時が経ち老いが訪れ、白猫のしによってトラ猫は初めて大きな悲しみを味わい、100万回泣きました。
それを最後にトラ猫が生き返ることはありませんでした。
絵本は、文字どおり「絵」が主体ですので、最小限の文章から物語を読み取る醍醐味がありますよね。
ですので、「100万回言えばよかった」のドラマとの関係も、解釈次第では違うものになると思います。
自由な解釈次第という上で、わたしが勝手に絵本の登場人物(猫物)とドラマを重ねると
トラ猫→鳥野直木(佐藤健)
白猫→相馬悠依(井上真央)
?→魚住譲(松山ケンイチ)
と、仮に考えて行きたと思います。
[100万回言えば]と[100万回生きたねこ]との重なるポイントと感想・考察
今回は、4話まで終了した時点でドラマと絵本の重なるストーリーを挙げて行きます。
ドラマでは、悠依と直木の思い出の本として「100万回生きたねこ」が出てきているようです。
直木がシェフを務める子供食堂で、悠依が子供たちにこの絵本を読み聞かせするシーンも登場します。
悠依が白い猫
【考察①】
・直木は、魚住が行方不明のはずの「直木の姿が見える」という事を悠依に信じてもらう為に、悠依が「白い猫」だと伝える。(第一話より)
・絵本では白い猫は、トラ猫にとって最初で最後のパートナーであり、最愛の人(猫)。
直木が、悠依を共通の思い出の絵本に例えるなんてロマンチックですよね!悠依ならわかってくれるハズという信頼もうかがえました。
絵本ではトラ猫にとって白い猫は、人生(猫生)を変えた運命の相手。ずっと一緒に幸せに暮らしていくと信じて疑わない相手だと思います。
直木はトラ猫
【考察②】
・直木は実の親が嫌いだった。(第三話より)→親がいるのに里親の元で育ったことの理由が明らかに
・トラ猫も、自分の代々100万人の飼い主が嫌いだった。
でも、このことが無ければ直木は悠依に出会うことは無かったし、トラ猫も野良猫に生まれ変わらなかったら、白い猫に出会えなかったんですよね。
直木と両親は相性が悪かったようで、特に父親が直木の態度に屈辱を感じ、暴力を振るっていたのは心が痛みました。
絵本では、トラ猫が100万人の飼い主全員のことが嫌いだった理由には触れていませんでした。
個人的には、トラ猫は自分の気持ちや要求を察して欲しかったのに、猫可愛がりされていただけなのが不満だったのでは?と思いました。
直木は(トラ猫)親(飼い主)が嫌い
【考察③】
・悠依が直木の母親に会い、直木が実家で愛されていなかったことを知る
・直木はただ単に弟の骨髄液ドナーとしてだけ利用される存在だった。
・父親には態度のことで暴力を受けていた。
・・それらのことから直木は、自ら児童相談所に相談し里親制度を利用したいと母親に申し出る。
・トラ猫は、100万人の飼い主にある時は戦争に連れて行かれたり、船に乗せられたり、サーカスでマジックさせられた→都合のいいように利用されていたと感じていたかも。
弟のドナーとしか扱われなかった直木の孤独さ、寂しさ、虚しさは自己否定されているのと同じでは。
トラ猫も、行きたくない戦地や航海に付き合わされて命を落とす結果になったことは、大切にされていたとは言い難いと感じました。
100万回泣いた後、トラ猫は生き返らなかった
【考察④】
・2人が里親の葬儀の後、悠依が直木に(絵本の最後の内容から)『自分が白猫だったら、隣で静かに動かなくなるのは嫌だ。100万回泣いたらその後には(トラ猫には)元気でピンピン生きてて欲しい』と言っていた。(第二話より)
・・絵本ではトラ猫は、100万回泣いた後生き返らなかった。→直木のしを意味するのか?
悠依が、直木には何度でも生き返って欲しいという『シンプルな好きな人への想い』が素直で良いなと思いました。
絵本の言いたいことを考えると『本当の愛を見つけた後には、もう生き返る必要がなくなった』という意味合いが含まれているのかも知れません。
もしくは本人が『生きる意味』を理解しないと、人生の素晴らしさは味わえないと言ことなのかも。
第四話では、とうとう直木の遺体がキャンプ場の森の中で発見されてしまいました。
悠依の願いが叶わず、トラ猫のように生き返ることはあるのでしょうか?
互いの過去は話さなかった
【考察⑤】
・直木と悠依は、里親制度で一緒に住んでいた時からお互いの家族のことは話していなかった。(第三話)
・トラ猫と白い猫は、お互いに自分の過去について話さなくても、長年連れ添う仲のいい夫婦になった。
ドラマ中でも、子どもの頃は『お互いの過去を話さない、聞かない』ことは暗黙の了解だったとありました。
里親制度で暮らさなければならない子供たちにとって、実の親のことは触れたくないことなのかも。
トラ猫もまた、100万年生きて来た中での辛いことや武勇伝を話すことより、白い猫との未来の方が大切だったのではないでしょうか。
最初で最後にトラ猫は大泣きした
【考察⑥】
・悠依が直木の過去を知った上で『直木の全てが大好き』と幽霊の直木に告白した後、直木には大泣きした。(第三話)→二度と会えない。初めて心からお互いに想い合えた相手との別れが耐えられない。
・トラ猫は、白い猫がしんだ後、今まで一度も泣いたことが無かったのに大泣きした。
悠依が直木の母親に会った後、姿が見えていない直木に何度も「大好き」と伝え、直木が泣くシーンは印象的でした。
涙を誘う部分でしたよね。絵本でもドラマでもやっとめぐり合えた最愛の相手との別れは、身が引き裂かれるような辛い悲しみだと思います。
木の下に埋めると生き返る
【考察⑦】
・第四話の予告編で、森の中の木の下に、人間の亡骸らしきものが出ていた。
・・絵本では、トラ猫はしんだ後毎回、飼い主によって庭の木の下に埋められていた。→生き返る?
予告では誰かわかりませんが、木の下に置かれる意味にも注目したいです。
絵本では、木の下はトラ猫のお墓の意味なのか、生まれ変わる場所なのか、毎回そこなのも気になりました。
トラ猫(直木)は生まれ変わる
【考察⑧】
・悠依が体力だけは自信があると言っていたが、何度か原因不明で体調を崩している。
・絵本では、白い猫はたくさんの子猫を生んでいる。
・予想→悠依が妊娠の可能性。直木は二人の子供として生まれ変わるのか?だがストレスの可能性も捨てきれず。
悠衣が、精神的ダメージを受けて体調を崩すのは当然だと思いましたが、妊娠初期には様々な体調の変化がありますよね。
絵本では、たくさんの子宝に恵まれるトラ猫夫婦なので、直木にもそうなって欲しいと思わずにはいられません。
100万回「好きだ」と言っておけばよかったのか
【考察⑨】
・直木の遺体が見つかり、悠依と医師の宋先生が夕食中になぜか絵本の話題になる。(第四話)
・本当の愛を知ることが出来たら生き返らなかったトラ猫の話は、直木に当てはまるという事なのか
直木の遺体に直面してからも、直木の幽霊の存在を信じる悠依の「悲しみ」と「安心感」は、やはり現実を受け止めたくない事から来ている幻想なのかも?
こんなことになるならば、生きているうちに「100万回」想いを伝えて置けばよかった、、、の100万回なのか?
動物だけが生き返る
推理を重ねると、ねこが「動物」だから100万回生き返ったのでは?と考え
鳥野直木→とり
相馬悠依→うま
魚住譲→さかな
絵本が「ねこ」→動物だから、登場人物も動物名前入りで繋がりで、もしかして全員生き返る、、、無いですかねw
直木が白い猫?
最終回になったところでも、はっきり絵本とのストーリー展開がリンクしたかどうかは、見た人それぞれの解釈にゆだねられましたね。
わたしは、直木が悠依に「愛してる」と気が済むまで言って天国へ行けたのは、やはり直木がトラ猫だったのでは?と思いました。
理由を言いますと
先に亡くなってしまうのは違えど、直木が本物の愛を知って生まれて来て良かったと納得できたから。
ご両親の自分への愛情を確かめたり、弟に会い、何回も助けたことが良かったと思えた。
最愛の人、愛を教えてくれた悠依に「愛してる」と100万回ではないが何回も言えた。
これらをやるために直木が1日限定でも生き返った!
自分が愛情に包まれていた人間だと確認出来たから、納得して最後の人生をまっとう出来た直木。
ここが絵本「100万回生きたねこ」のトラ猫の最後とリンクしたところかなと想像しました。
勝手な解釈かも知れませんが、みなさんはどう思われましたか?
最後までお読み頂きありがとうございました。
まとめ [100万回言えば良かった]と[100万回生きたねこ]は、繋がりがある
今回は、1月からのドラマ「100万回言えばよかった」と絵本「100万回生きたねこ」の繋がりを、両方のストーリーから重なる部分を抜粋して予想してみました。
- 「100万回言えばよかった」の主人公の直木が、「100万回生きたねこ」の主人公のトラ猫に重なる
- 同じくドラマの悠依が、絵本の白い猫に重なる
- 直木の親への感情とトラ猫の飼い主への感情が重なる
- 直木と悠依、トラ猫と白い猫との運命的な相性が重なる
- 直木がトラ猫のように生き返えった
- 直木が悠依との本当の愛を確認できたから、最後を全う出来た
最終回が終わったところで、興奮がさめませんね!
絵本には出てこない、警察官で霊が見える「魚住譲」の存在もストーリーに大きく関わっていました。
医者の宋先生の亡くなった旦那さんに似ている魚住が、生まれ変わりかもと連想しましたが、違ったような?。
ドラマは終わりましたが、絵本「100万回生きたねこ」との繋がりはとても面白かったと思います。
\真央ちゃんのボブがステキ/
\健君のサイドパートがセクシー!/
\マカロニえんぴつの主題歌がイイ!/
\主役の二人にくっついて欲しい?/
\聖地巡礼するなら!/
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